「腕の噛み傷うなじの噛み傷」 あとがき



PC不調で入院のため、退院し次第、いろいろ体裁を整えます。

※ネタバレ注意!

[追記]
5月30日に無事にPCが戻ってきました。
メイン基盤交換したそうですが、中のデータはすべて残っていました。
デスクトップのアヤしいデータを全部見られたのかと思うとめまいします。 2017.6.1.



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コンテスト応募用の短編として書いた「腕の噛み傷うなじの噛み傷」ですが、7000字という文字制限はとても苦しかったです。
本編に書かないことがたくさんあるのは、いつものことですが、それでも自分としても不完全燃焼。
「短編」というものをわかっていなかったのだと痛感しながらも、コンテストの投票終了後、中編として仕立て直して投稿したい!と思い、こつこつと書いていました。

しかし、どこか納得していない部分がありました。
自分が書きたいことはわかっている。
でも、これでは全然書ききれていない…!

それでもだましだましいましたが、Twitterのフォロワーさんがこの作品をツイートしてくれていたときに添えられていた一言で、目が覚めました。

そうだ!
私が書きたいのはジンの変化だ!


こうして中編の投稿が始まっていましたが、急遽「ジン」視点の話を加えることにしました。
どのタイミングでどこまで入れるか、を考えるのが難しかったです。
やはり、メインはユウヤ視点の話なので、どう絡めるか。

ジン・サイドの話を1本書いたほうがいいかしら!
と思うくらいでしたが、それだと話が深まりません。
ああだこうだと考えながら、すでき書き上がっているユウヤ・サイドの話を崩さないように書いていきました。

ジン・サイドのお話を入れたことは、私の知る限りよい反応をいただきました。
よかった~!とつくづく思いました。




初めて書いた「オメガバース」ものでもありました。
書いているうちに、「これをBLで書く必要があるのか?」というすべてを根底からひっくり返してしまうようなことを何度も思いました。

短編を書くことに決めてからずっと「オメガにとって優しい世界にしよう」と思っていました。
差別はなく、「産む性」である女性やオメガが暮らしやすい制度や設備が整っている、そんな世界にしたかったのです。

しかし、中編だと差別が色濃く残っている箇所もあり、そこは自分でも残念だな、と思いながら、ジンにはたくましく生き抜いてほしい、とずっと思っていました。
そして、自分の中のアルファに戸惑いながら、それでも「精を与える性」となったユウヤにはへなちょこでも、不器用なジンをゆったりと包む「白い巣」のシーツのような存在であってほしい、と祈りました。


オメガバースの設定を生かすお話、って難しいですね。
「オメガバースにしなくったって、BLにしなくったって、NLでよくない?」ということを突き抜け、「オメガバースのBLじゃないと書けないの!」という強い芯がないと揺らぐのだ、と思いました。




さて、このお話の登場人物の名前ですが、知る人は知っている、わたくしキリエの別のお話の登場人物の名前です。
そのお話ではユウヤがちょっと報われなかったので、少しなんとかしたい、という軽い気持ちで名前を借りました。

ちなみに本編には全然出てこなかったのですが、

  • サギリ 白いネック・プロテクターが似合うオメガ。ユウヤのクラスメイトで友達。ユウヤがアルファになっても態度を変えなかった一人。オメガとして戸惑うジンにアドバイスや手助けをしてくれる、控え目でかわいい男子高生。
  • サイゾウ サギリの番いの相手予定。番いになるのはサギリが高校を卒業するのを待っている社会人男性。
という二人もいました。

別のお話をご存じの方には、ユウヤとジンの子どもの名前が「ミサキ」となったのも納得していただけると思います。



自分ひとりで書いていると、特徴と言えばいいですが、「同じようなお話」になりがちです。
キャラの人物設定や好みのシチュエーションなどが「あ、また似たようなもの」になりやすいです。
でもなかなか冒険をするのは難しいことです。
なので今回、コンテストを通じて冒険できたことはよかったなぁ、と思っています。
また、なにかに参加してみたいな。




今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
感想、マイリス、評価などもとてもとても嬉しいです。

今、ほとんど読まれないブログも持っているのですが、書く気がしません。
PVや感想、Twitterなどでの紹介等、「読まれている!」という手応えがあってこそ、「よーし、また書くぞ~!」と思います。
いつもありがとうございます。



■参考

「腕の噛み傷うなじの噛み傷」の表紙ができるまで


腕の噛み傷うなじの噛み傷 (ムーンライトノベルズ R18BL 閲覧注意)




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